oo-arashi’s blog

遊戯王1103環境について語ってます

【1103】宝玉獣【つりおCSクラシックBest4】

 

はじめに

「宝玉獣の記事」と聞いて、読者の方が期待するのはこんな感じのレシピだと思います。

顧客の求める宝玉獣

 

しかしながらこの構築、ビックリするほど弱い。「ルビーカーバンクルから一斉展開してシンクロ!」とか考えていたのですが、シンクロ素材になった宝玉獣は墓地へ送られるため、宝玉獣本来の動きが出来なくなります。

ならばと氾濫による逆転を狙うために宝玉を溜め込むと、氾濫前の動きがほとんどないため大体警告を当てられます。

なんとかならないものかと考えた結果、出来上がったのはこのレシピ。

これが宝玉獣…?

 

今回の構築は「なんか見たことあるな」と思う方もいらっしゃるかもしれません。それもそのはず、これは関西で行われた第2回難波レガCSで優勝したかみそーさんのスキドレTGをベースに作成しています。

https://note.com/kamiso0904/n/n77f53cd4f9eb

この構築記事で注目したのは下記2点。

  • 幻獣の角に適した獣/獣戦士がいなかった
  • メインスキドレはサイチェンで抜けることが多く懐疑的

ちょうど宝玉獣のレシピで迷っていた時にこの構築記事を読み、宝玉獣ならばこの問題を解決出来る!と考えたのが、今回のきっかけとなります。

 

採用カード

宝玉獣サファイアペガサス

このデッキの初動。早めに1枚引き込みたいが、2枚目以降は不要となるなるジレンマを抱えている。しかし、ペガサスでデッキのペガサスを場に置く事で、このジレンマが解消される構築上の噛み合いがあったりする。

 

レアヴァリュー

(ペガサスをドローしていれば)実質強欲な壺。宝玉獣をデッキに採用する最大の理由。ペガサスとの割合は3:2が一番しっくりきました。1枚発動出来れば満足です。動画卓は1デュエルで2回発動して暴れました。

 

幻獣の角

TG要素の他に、サファイアペガサスを採用する事で装備対象を増やしました。相手モンスターを返り討ちにして1ドローしつつ、高火力を出せるカードが弱いわけない(確信)。

しかし、このカードの強みは存在すること自体にあって(相手が警戒してくれるため)、後述する欠点から直前で1枚に減らし幽閉をin。ついでに角要員のゴリラがブレイカーに変わりました。

ふぉるさんのツイートで見かけたゴリラ、前日まで真顔で入れてました。

 

TG1-EM1/TGX3-DX2

TG専用の罠。パワーはある分TGを引かないと事故要因になってしまうため、割合は2:2としました。TGでデッキを圧縮しつつ、DX2とレアヴァリューを引き込み更にドロー加速していく動き(さながらTGガジェの貪欲ターボ)がこのデッキのメインコンセプトになっています。

 

キルドレイン

サファイアペガサスは初手で1体出せば役目を終えるので、スキドレもピン積みなら共存可能と考えました。スキドレが刺さりづらいデッキもあるので、足を引っ張らないラインがメイン1積みだと考えました。

 

サイドチェンジ:スキドレ転移プラン

スキドレが刺さるデッキに対し、

  • in:サイドラ2、スクワーマー2、転移2、スキドレ1
  • out:ペガサス3、ヴァリュー2、幻獣の角1

をスイッチしてスキドレTGとして戦います。対戦相手によっては、宝玉獣要素を一切見る事なくマッチを終えることも…

残りのサイドカードは、ラギア/ヒロビ/暗黒界等、スキドレが効かないデッキを意識したカードを採用してバランスを取っています。

 

ツイスター

普通は砂塵なんですけど、砂塵2枚目(サイクの4枚目)が欲しい相手は永続貼ってくるデッキなので、腐る事はないと判断。お触れ意識で散らしました。

 

構築上の欠陥

幻獣の角について

レアヴァリューの発動は、「ペガサスに奈落や幽閉を当てるやつはおらんやろ」の理論の上で成り立っています。しかし、幻獣の角を付けたペガサスになると話は変わってくるため、極力ペガサスに角を生やしたくはありません。

ではTGに付けたいか?というとそれも微妙で、TG共通効果が幽閉で阻害されることも勿論ですが、角を付けたTGをEM1で転移する相性の悪さがかなり気になります。

 

魔法罠ゾーンの圧迫

上記理由から、次元幽閉が重くなるため対策をしたいところですが、幻獣の角の性質上、禁じられた聖槍は扱いづらいです。後は七つ道具が幽閉対策として考えられますが、ここで宝玉獣の弱さが露呈します。

魔法罠ゾーンにはペガサス×2が置かれる事が想定されるため残りは3枠。1枠は魔法(それこそレアヴァリューのような)を使うために開ける必要があり、罠を置けるスペースは2枠しかありません。

ここに七つ道具のような、発動タイミングが限定されるカードを置いてしまうと、残り1枠のみで相手の妨害をせねばならず、「罠ビとは何か?」という哲学的な問いが始まります。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。ギャグみたいな構築ですが、意外と理論は通っているとは思いませんか?

「1103で宝玉獣を使ってみたい」と思った方は是非この構築をお試しください。今回は「宝玉獣で」勝つにはどうするかを考えた結果こんな形になりましたが、普通に勝ちたいならペガサスは抜いた方が良いです…。そもそもこれが宝玉獣と呼べるかどうかは、あなたの気持ち次第です。自分はフリー対戦の時は「宝玉獣使います」と自信満々に言いますが!!!

あと、最後なので隙自語りをすると、このデッキのスリーブは、発売当時小学生の自分が2セット(100枚)買ったレインボードラゴンを使ってます。ちなみに小学生なので、スリーブは一重で道路で遊戯王してました。

レインボードラゴンサプライミラーで最後負けたのが一番悔しい