oo-arashi’s blog

遊戯王1103環境について語ってます

【1103】第16回寒波亭〜待ち意識構築〜【心鎮壺型六武衆】

 

はじめに

昨日の対戦戦績はこんな感じです。

ラクリ先 ⚪︎××

ラクリ後 ××

カエル帝 先⚪︎×⚪︎

TGガジェ 後×⚪︎⚪︎

スクラップ 後×⚪︎×

TGガジェ 後××

2-4のお荷物枠なので、相変わらず記事の中身に信憑性はありません。そろそろ良い成績を残して自分の主張に強い根拠を持たせたいですね…

それでは早速本題へ

今回の構築は、一周回って一年前のチャレンジカップの構築に近くなっています。が、明確に異なる点が、強欲で謙虚な壺の有無です。六武衆において「待って手札を整える」ことは1年前から変わらず重要だと考えています。しかし、それを強謙でやろうとすると、動けない手札の時は良くても、動ける手札の時に腐るので、六武衆に合っていないのかなと考え直しました。

チャレンジカップの構築は、モンスター枚数を強謙込みで必要最低限にしていると考えています。この構築からモンスターを増やせば動き出しは早くなりますが、その反面モンスターの質が落ちると考えていて、できれば比率はこのままで行きたいと考えました。しかし、強謙を抜けば、手札を整えるための「待ち」のターンが長くなります。

今回の構築は、その「待ち」をいかに無理なく行うかを意識しました。ここで言う「無理なく」とは、強謙のような“動ける時に弱いカード”や、その逆の“動けない時に弱いカード”を極力採用せずに、“動ける時にも、動けない時にも強いカード”を使って待ちを行うことを指します。

 

採用カード

心鎮壺

今回のテーマである「待ち」をした時に、増えた相手の伏せを封じるのがこのカードの役割です。特に初手で動く旨味が少ない手札(例:師範+ヤイチor御霊代)の時に、安全に次の2ターン目の攻めまで待つ事が出来ます。

また、このカードの強みは「待ち」だけに留まらず、初手シエンをした時にも発揮されます。シエンを出された相手は、ブラフ込みの多伏せになりやすく、そこを1-2交換で封じれば、相手を更に追い込むことが出来ます。

まさに今回の“動ける時にも、動けない時にも強いカード”であり、今回の構築の肝となる部分です。しかし、少し癖のあるカードのため、他の採用カードは心鎮壺とのシナジーを意識した“心鎮壺フォーメーション”*1が組まれています。

 

六武衆の御霊代

心鎮壺フォーメーション①。この枠は、チャレンジカップの頃は御霊代でしたが、その後は2枚目のヤイチ、アグロ型では2枚目の露払いとコロコロ変わっている枠です。今回は一周回って御霊代を再評価していて、その理由は主に下記の二つが挙げられます。

 

心鎮壺との相性

元々御霊代を抜いた理由としては、月の書/次元幽閉が重すぎることが要因でしたが、心鎮壺はそこを補ってくれます。

また、心鎮壺を通した後に、封じたカードをヤイチで割る行為は、実質的には意味のないことをしていると考えました。その点御霊代は同じ1アドでもドローに繋げるうえ、返しのターンに戦闘破壊されやすいヤイチと違って、相手に与えるプレッシャーが段違いに高いと考えました。

  • 御霊代の処理を諦めて場をガラ空きにする→一気にライフ8000を削り取られる可能性がある。
  • それを嫌ってライフを守るために壁モンスターを出す→御霊代にアドを取られる。

相手側の待ちの択をリスクにすることで「無理してでも攻めないといけない状況」を作り出し、そこを御霊代で増やした手札で弾けば勝利は目前です。

 

サイチェン後の役割

サイドチェンジ後はヤイチの通りが悪くなると考えています。奈落や攻撃反応は高い確率でサイドoutされていて、代わりに御前試合を筆頭とするフリーチェーンが多投され、中々ヤイチが通りません。

御霊代は、ヤイチ意識で奈落/幽閉が減ることが追い風になりますし、御前下で動ける点も優秀です。しかし、相手のデッキが六武衆をパペプラで見るタイプか、御前で見るタイプかは見極めなければなりません。

 

ハリケーン

心鎮壺フォーメーション②。今まで発動時点の-1アドを、門結束だけで賄うのは無理があると考え採用を見送っていました。

今回心鎮壺を採用したことで、ハリケーンを発動した次のターンに心鎮壺を開けば、1:2交換でハリケーンの-1アドをカバー出来ます。また、ハリケーンはヤイチと相性が悪いですが、御霊代とは心鎮壺同様に好相性です。門結束の4枚だけでなく、心鎮壺(2枚)+御霊代(狼煙増援込みで5枚)で計11枚まで増やせば、ハリケーンの負債は十分賄えると考えました。

また、後攻時で役割があるのは勿論、先手で引いた時も心鎮壺同様に、動く旨味のない手札の時に安全に待ちの択を取れます。

 

ダストシュート

心鎮壺フォーメーション③。相手が心鎮壺されるのを嫌って伏せを少なくすると、このカードが初手以外でも発動しやすくなります。また、ハリケーンを採用したことで、バウンスによる発動条件を満たしやすくなり、ここでも連鎖的にシナジーが発生しています。

ちなみに、前回ダストシュート教は卒業したと書いたのですが、またメインデッキに帰ってきました。理由は「サイド枠がないから」ここが大きいです。元々強謙や成金を入れるくらいにはメインの枠「は」余っています。苦手な代行やジャンドに有効なカードでもあるので、サイドからもoutするくらいならメインにinとしました。

 

トゥルースリィンフォース

心鎮壺フォーメーション④。前回同様、動き出しを速める役割は勿論ですが、こちらも心鎮壺とのシナジーを意識して採用しています。心鎮壺対策でカードを1枚しか伏せないプレイをされた時に、その1枚とトゥルースを対象に無駄なく心鎮壺を発動出来ます。発動タイミングがどちらも基本エンドフェイズな所も好相性と感じます。

 

昇天の黒角笛

このカードは、動ける時/動けない時どちらでも強いカードと考えメインに採用しました。まずシエンの後ろにある召喚無効が強いのは言うまでもないでしょう。

また、こちらが動けない時は、カゲキ横で耐える事を想定していますが、守備2000を超えてくるモンスターを処理する手段として、黒角笛は信用出来ます。特に、奈落や聖バリに耐性を持ったモンスター(六武衆が苦手とするトリシュ/ブラロ/パルキ)を処理できるのは高評価です。

この枠が王宮の弾圧でないのは、弾圧が“動ける時には強いが、動けない時には弱いカード”と考えたためです。初動で動けず「待ち」をしている間に弾圧を開こうものなら、そのデュエルの特殊召喚は自ら封じたようなものです。「開かずに温存してたらトリシューラされる」なんてことも十分考えられるので、使い切りの黒角笛に軍配が上がりました(弾圧のこの話毎回してる気がする…)。

 

聖なるバリア-ミラフォース-/強制脱出装置

召喚反応系で取り逃がした時の、後処理札としての採用です。また、今回ブラホも激流もoutしたので、複数破壊出来るカードが0はマズイってことで聖バリを採用し直しています。

 

ライオウ

ガジェット対策に採用。御霊代の項でも書きましたが、サイチェン後は奈落/幽閉が減るはずなので、簡単に処理されない(願望込み)点を再評価しました。

また、ブレイカーを使って気付きましたが、六武衆においてパペプラされない点はもっと評価するべきでした。

 

スノーマンイーター

メインデッキはカゲキ横で待つプランですが、サイチェン後(特に後手)はカゲキの仕事をスノーマンにやってもらいます。

 

Nグランモール

攻めている時は、裏守備モンスターに当ててテンポを取ることを目的に、「待ち」の時は、リソースを失わずに時間稼ぎの出来るカードとして採用しました。御霊代同様、サイチェン後に攻撃反応が減ることは追い風になります。

 

禁じられた聖杯

苦手なジャンド意識で。ライコウを見てから発動出来るのと、デブリのような始動に撃てる点を評価しました。

 

空海竜リヴァイエール

スノーマン横待ちから、カゲキ影武者に連鎖除外が当てられた時に、即座に復帰できるように採用しました。スノーマンを入れたからこそ召喚機会が増えると考え、採用し直しています。

 

不採用カード

月の書/激流葬

これらは「待ち」のプランに合っていないと感じ抜いています。例えば月の書は、こちらの盤面にモンスターが成立していない状況で発動すると、裏返したモンスターを次のターンで破壊する必要があるため、「待ち」に猶予がなくなってしまいます。

また、カゲキ(スノーマン)横+黒角笛は時間稼ぎとしては信用がおける布陣と考えていますが、ここが激流葬だったりすると、横のカゲキをまとめて流してしまいます。ヒロビやラギアなんかのハイビート側からすると、2:2交換で高守備力を処理できる美味しい展開になってしまいます。

月の書も激流葬も、結局はブラックローズやトリシューラが出そうになったタイミングで使う(使わされる)カードなので、素材にならなかったTGにアドを稼がれたり、エクストラデッキに脅威を残したままにするよりは、黒角笛の召喚無効を優先しました。

 

冥府の使者ゴーズ

後手側でも心鎮壺中心のプランを取るため、相性の悪いゴーズはoutになりました。ここも心鎮壺フォーメーション⑤だったりします。

 

連鎖除外

実はサイドデッキの常連枠だったのですが、シンクロ前の素材に打つ必要があること、使用タイミングが限定的なことが気になりoutしました。月の書や激流葬同様、シンクロ素材に当てる罠は抜いて、召喚無効に一本化することにしました。

 

マクロコスモス

こちらも使用タイミングが限定的な事が気になりoutしました。まず前提として、これ系の永続カードはゲーム序盤で開きたいカードです。しかし、こちらの展開前にマクロを開くと、その後の結束/活人が腐りかねず、「待ち」のプランと相入れません。

個人的に、マクロは活人剣術を捨ててまで使うカードではないと思っています。被ったら弱いという考えも以前から変わっていないので、活人を減らしてマクロを複数積みする事も考えられず、結果として0枚となりました。元々はパペプラ対策の面もあったのですが、そこはプレイングでなんとかします。

 

おわりに

前回の寒波亭は、速攻を目指すアグロ構築で参加しましたが、理想の試合展開はマッチ一本目先攻時にしか出来ないプランだったため、作戦ミスだと感じました。その反面、今回意識した「待ち」のプランは、先攻/後攻どちらでも取れるプランのため、ほとんどの試合で予定通りの動きが出来ました。

しかし、待ってるだけが強いかというとそんな訳もなく、ガジェ召喚だけでアド差を稼がれるので、結局こちらが攻めなきゃいけない状況にさせられていました。1,2回戦のカラクリ/トナメ1回戦のガジェット戦は先手で負けているので、前回以上にプランミスを痛感しました。

今回の大会を踏まえると、六武衆を使う以上、ベースはアグロプランで考え直す必要がありそうです(今更)。今後は「待つ」ことは考えずに、動き出しの速度と安定感を上げる方向で調整していきたいと思います。それでは今回はこんなところで!